今年の2月頃にしていたドール制作の記録。友達がねんどろいどのカスタムをしていたり(これがとっても素晴らしいんです!)、もともと造形に興味はあったのもあり、ドール制作を始めました。制作しているのはベルトルトです。これがどういうことかおわかりいただけるでしょうか。そう、ベルトルトは超大型巨人としての立体展開はあっても、人間体は存在しないのです。まだかまだかと待っていても公式はうんともすんとも言わない…。ではどうするか。自分で作るしかねえ!頭に血が上ったむしは突如ドール制作を始める…。(今までのあらすじ)
と、謎の書き出しで始めてしまいましたが、ドールの制作をしています。自分用に制作記録をまとめておきたかったので記事を書いています。
///
ドールの素体はOBITSU BODY 27 MEN Slim、ヘッドは自作予定ですがお手本&首のジョイントパーツ用にスリムボディ用02ヘッドを使用しています。もうこの素体だけでベルトルト感がでていて、ここからさらに作りこんでいったらどうなるのかワクワクが止まりませんでした。

さて、まずは服を着せてあげなくちゃいけませんよね。このドールに手を付ける直前に同郷ぬいの私服を作っていたこともあり、同じ要領でいけないかと期待していたのですが、ぬいとドールだとまた違いました…。より現実に近い縫製をしなくてはいけない上に細かい…!サイズをきっちり測らないと見た目もきれいにならないので、慎重に型紙に起こしました。そう、型紙から作らなければいけないんですよね。ここが一番大変だったかもしれません。肩口のカーブを合わせたり、襟と首周りの長さを合わせたり…。そうして縫いあがったのがこのシャツとズボンです。なるべく体のラインにフィットするように作りました。ズボンにはポケット付きで、後ろをスナップボタンで留める形です。シャツはマジックテープで留めて、ボタンを袖と前の部分に付けました。このボタンはセリアのドール用のものなんですが、私が買いに行った時には白の在庫がなく、入荷予定もないとのことでした。なので、別の色を買ってアクリルガッシュで白く塗り、マニキュアのトップコートをすることで何とかしのぎました。

そうなると、次は…?立体機動のベルトも欲しいじゃないの!ということで、ベルトを作り始めました。近場で早く材料を揃えたいという欲求から、使っている材料はほぼ100均のものです。肩当てのフェルトにコードを通してみたらそれっぽくなって嬉しくなっているところです。

これはちょっかいをかけるねこ。

脚部のベルト、かなり良いのでは!着脱を重視したため、後ろから見るとマジックテープの厚みが出てしまっているのが残念と言えば残念。作っているときは片手でなかなか固定できないので、ベルトが交差する部分のバランスや左右の長さがおかしくなって何度もやり直しました。

ほぼ完成。仮留めしている状態です。腰当ての布も追加し、だいぶそれっぽくなってきました。胸と腰のベルトはきちんとしたドール用のバックルを注文しました。宅配待ち。

バックルの到着を待っている間に、ずっと裸足ではかわいそうなので靴を作ります。これも型紙から作りました…。なかなかうまくいかず何足か作ってやっと形になったのがこれです。本革で、蝋引き糸を使って縫い付けてと、本格的な靴づくりと同じやり方で作りました。コバ磨きという革の断面を磨く処理はまだやれていないのでまた後日。

バックルが届き、やっと完成です!靴もぴったりだし、かなりいい感じなのでは!?

全身装備させて立たせるとこんな感じです。最初に見た時、すごく雰囲気があって震えました…。ベルトルトくん…。

ここまで来たらヘッドもきちんと完成させるしかない…!でも本当に自分にできるのか…?と思いながら、えいやっと着手した瞬間の写真です。オビツヘッドのジョイント部分だけ切り抜いて自作ヘッドに埋め込む計画。果たしてうまくいくのでしょうか。使っているのはタミヤ・エポキシ造形パテ (高密度タイプ)です。ジョイントを入れこむ関係で、ヘッド内部には空洞がなければいけないのですが、空洞を作るのにも一苦労しました。そしてなんやかんやあってできたのが

何これ😂
嘘でしょ…この状態から何とかなるのか…?というところから始まりました。

そして、ええいもう盛っては削っていくしかねえ!と開き直った結果、こんな感じで何とか人の顔になりました。よかった…。リアル目に寄せようかかわいさを取ろうか悩んでかわいさを取りました。目尻が少し上がり気味なので、着色したときにどういう印象になるのかドキドキです。ちゃんとベルトルトっぽくなるだろうか…。顔の造形の次は髪の毛です。

またしても😂
こんなぺちゃんこで角ばってて大丈夫なのか。

いやもうこれも盛っては削っていくしかねえ!ということで、現在はこうなっています。ベルトルトは短髪なので、毛先を多く作らないとそれっぽくなりません。しかもとても細かいため、削っているとぽきっといってしまうことも多く難しいです。
///
ということで、現在ここまでになりますが、ベルトルトドールの制作記録でした。造形は難しそうに思えるけれど、やってみるとめちゃくちゃ楽しいので、みなさん推しを作りましょう…!人が作業しているところを見るのも楽しいし、自分でやるともっと楽しいですよ。今は制作お休み中だけど、絶対完成させるぞ~!うお~!